『恐れを手ばなすと、あらゆる悩みから自由になる』大鶴和江著〜カウンセラーがセッションでやるべきことが整理できた一冊です

『恐れを手ばなすと、あらゆる悩みから自由になる』大鶴和江著を読みました。

この本は日常のちょっとした悩みごと、大した事ないけどちょっと苦手な事、普段何気なくやり過ごしいることに、実は人生の重大な問題が隠されいるかもしれませんよ。

そんな書き出しで始まっている本です。

このちょとした悩みが、実は重大な問題になるってどういう事って感じです。

なんと大袈裟なと思ってしまいます。

どういうことかと言いますと。

本当の重大な問題があるのに、それを見ないよう感じないようにして感情を隠してしまい、人生に行き詰まりを感じていたり、身体の不調にまで影響が出ているかもしれませんよ。

ということです。

じゃあその重大な問題ってなんなのってことです。

子供のころに受けた心の傷や構築された人間関係など、親との関係で出来たパターンで今も生きているということです。

悩みのすべては「過去のパターンで今を生きている」から生じる、といっても過言ではありません。
P.20より引用

もっと違う言い方をすれば、子供にとっては親とか家庭が社会のすべてです。

その中で快適に過ごしたい訳です。

赤ん坊にしてみれば、親に構ってもらえないは生存の危機かもしれません。

親の顔色を伺うのを、大人になったいまでも他人にやっている。

そうする事で、自分の気持ち、本当にやりたい事などが見えなくなって、人生がツライくなってしまっている原因になっていますよ。

そんな事が書かれています。

そのパターンは子供の頃の話しですよ。

いまはもう立派な大人でしょ。

いつまでも子供の頃に作ったパターンで行きているのですか。

過去に作られたパターンを手放すと人生が良くなりますよということです。

そうはいっても長年使ってきたパターンです

なにかそのパターンをもっている事で得られるメリットがあるはずです。

それを持っていたからこそ、得られたことが。

メリットがあればデメリットもあります。

そのデメリットが悩みの原因だったりします。

デメリットをなくすためには、メリットも捨てなくてはならないかもしれません。

メリットを捨てる、変化するという行為が人間は怖いのです。

恐怖を感じると人間は行動することができません。

恐怖でストップをかけて自分の身を守っているのですから。

だからこそ、自分の内面を見つめてメリットを捨てる勇気をもたなくてはなりません。

なので、タイトルにある「恐れを手ばなす」とは

自分の内面と向き合い、過去の自分と決着をつけるということです。

そうは言っても自分と向き合うのって怖いですよね、人間変化するのは嫌なもの恐怖なのです。

それを抜け出すための考えかた、ワークなども紹介してくれている本です。

ざっと内容を説明するとこんな感じです。

わたしが興味をひかれたところ

怖いという感情を認めてあげるとういうところです。

逃げると感情は追ってくる。
抑えようとすると、さらに感情は暴れだすのです。
P.112より引用

いま通っている心理学の講座で「投影」というのを習いました。

投影って難しくて、なんとなくしか理解できてなかったのですが、この本で理解が深まりました。

どういうことかと言うと、自分が感じないようにしている感情。

怒りとか、悲しみとかネガティヴな感情を抑えこんでいるとします。

そんな感情は感じてはいけないと心の中に植え付けられてしまっています。

その感情をなかったことにして隠してしまうと、そんな感情を持っている自分はダメな自分です。

ダメな自分の反対は、ダメじゃない自分で、ダメじゃない自分を証明するために、ダメな他人を見つけだしてしまうのです。

比較ですね。

他人と比較して、自分は大丈夫と思いたいわけです。

なのでいつでも自分が抑えこんでいるネガティヴな感情を、他人によって見せつけられてしまうという構造です。

だから感情から逃げると他人に形を変えて追ってきてしまうのです。

この投影が厄介やところは、全部無意識でやっているということです。

自分のなかに書き込まれた、プログラミングのようなもので自動反応してしまっているのです。

なので目の前の人、起こっている出来事に問題やストレスを感じているとしたら、その目の前のことが問題なのではないのです。

自分の中に自動的に反応するプログラムが問題なのです。

目の前の人を変えようとするのではなく、あくまで「自分のなかでどんな過去の反応パターンが自動的に作動しているか?」を見るべきなのです。
P.46より引用

この構造を理解したことで、嫌なことがあった時にイライラすることが減りました。

だってそれは過去に作り出したプログラムで自分の気持ちではないのですから。

いま父親の遺産を巡ってトラブルが起きています

わたしは全然トラブルとは思っていませんが。

詳細はもちろん書けませんが、わたしと姉と父の後妻さんとで遺産分割について話しあっています。

姉と後妻さんとで意見が対立してしまっています。

それぞれ自己主張をしている訳です。

自分の世界観のなかで正しいと思うことを主張しています。

それ自体はまったく問題はなくて正しいことです。

でもそこからが問題です。

お互いをこの投影システムを使って人格責めをしてしまっているのです。

自分のなかの闇の部分、認めたくないところをお互いにぶつけあって自分の正当性を主張しているのです。

自分が正しいことを証明するために相手を利用してしまっているのです。

わたしが正しくてあいつが悪い。

そうすることで、自分のなかにある感じたくない、抑えこんでいる感情を相手に投影していかに自分が正しいかを証明しようとやっきになっています。

本来の投影システムとはすこし違うかもしれませんが、おおよそ同じようなことが起こっていると思います。

これでは理性的な話し合いなんかできる訳がありません。

投影システムに囚われなければ、自分の主張と相手の主張をそれぞれ受け入れて尊重してすり合わせて、良い案を考えことができるのにと思ってしまいます。

そんな達観したようなことを書いていますが、自分の投影システムが発動したときは気がつかないのでしょうね。

だって無意識なのですから。

とりあえずこの相続問題に関しては、心の勉強をしているおかげで当事者ではありますが、感情的に巻き込まれていません。

心の勉強していて、ほんとうに良かった。

最後に

繰り返しですが、カウンセラーになるべく勉強しています。

座学で学んだり、自主トレで仲間内でセッションをやったりして練習をしています。

未熟なわたしは自主トレでどこに向かっていいのかわからなくなって迷子になってしまうことがしばしばです。

でもこの本を読んで、感想文を書いてすこし整理ができました。

クライアントさんがやっている無意識の行動、プログラミングに気がつかせてあげて光を当てることなのですね。

無意識でやっていることが、生きづらさにつながっているのですから。

えっ、いまさら。

と思うかも知れませんが、わたしのなかでようやく腑に落ちました。

向かう先が見えてすこしスッキリしました。

良かったです。

これからも、よいカウンセラーになるべく精進していきたいと思います。

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この記事を書いた人

春山 充

春山 充

1967年生まれ 東京都豊島区出身 東京で創業昭和54年の、ろばた焼き屋を経営している。軽い気持ちで飲食店を継いだはいいが、社員とのコミニュケーションに悩み、勉強不足で経営も窮地に陥った時期もある。現在は心を入れ替え、社員が安心して働ける会社に成長させようと日々奮闘中。 

(発言は個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません。)