前回はお金のブロックパズルを使って売上についてお話ししました。
今回はお金のブロックパズルの右上にある「変動費」についてお話ししたいと考えています。
その前にまた、お金のブロックパズルの復習をざっとしていきましょう。
お金のブロックパズルとは、利益の先の先までビジュアルでわかる図です。
この図なら数字が苦手な社長さんでも会社のお金が一目でわかり、利益を2倍、3倍に増やすヒントが得られるという優れものです。
こちらになります。
前回はお金のブロックパズルの左にある一番背の高いブロック「売上」について解説いたしました。
今回は右上にある横に平べったいブロックについて解説します。
変動費とは
変動費とは何か。
変動費とは読んで字の如く変動する費用のことです。
ん?
変動するって何よ。
売上や販売数量に比例して変動するのが変動費です。
例えば、〇〇商店ではボールペンを販売しています。
販売しているボールペンは70で仕入れてきて100で売っています。
一個売れたら変動費は70。
二個売れたら変動費は140。
という具合に数量に比例して増えていくのが変動費です。
図にしてみるとこのようになります。
変動費は業種によって変わってくる
例えば、飲食店であれば食材や飲料の仕入れが変動費になってきます。
小売業であれば、販売するものの仕入れが変動費になります。
歯医者さんであれば、歯の詰め物とか技巧物は変動費になります。
あと外部に製造を委託した場合の外注費用なんかも入る場合があります。
とにかく売上や販売数量に比例して変動するのが変動費です。
では、ここで問題です。
ボールペンを販売する場合にはボールペンの仕入れ代金が変動費でしたが、実際のものを販売しないタクシーや運送業の場合には何が変動費に入るでしょうか。
〜シンキングタイム 10秒〜
はい、そうですね。
正確はガソリンなどの燃料代などが変動費ということになります。
ご自身の会社では何が変動費にあたりますか。
是非とも考えてみて下さい。
改めてポイント
本日は変動費について解説していきました。
ここで改めてポイント。
変動費は売上や販売数量に比例して変動するのが変動費です。
製造業なんかでは、材料費・労務費・経費などを加味して製造原価を算出しますが、その原価とは違います。
この計算方法を、全部原価計算と言ったりしますね。
変動費と固定費に分けるのは直接原価計算と呼びます。
経営上の判断をするには、変動費(売上や販売数量に比例する)と、売上や販売数量に影響されない固定費に分けた直接原価計算の方が、会社の収益性を判断しシュミレーションするのに有効です。
※ここでは原価計算方法についての詳しい解説はいたませんので、別途税理士さんなどにお問い合わせ下さい。
本日もありがとうございました。
次回は粗利についてお話します。
お金の流れが一目でわかる! 超★ドンブリ経営のすすめ―――社長はこの図を描くだけでいい!
師匠の和仁達也さんがお金のブロックパズルについて書いた本です。
こちらにも詳しく書かれています。