お金のブロックパズルというツールについて解説していきます。
このお金のブロックパズルは、数字に苦手意識を持っていて「お金のことは税理さんに丸投げ!」という社長さん。
日々の経営判断を、勘ピューターでやっていて不安だなーと感じている社長さん。
「会社の利益を2倍・3倍と上げるためのヒントが欲しい!」という社長さん。
毎年の売上計画を昨年対比で立てている社長さん。
「どうやったら社員に会社の現状を理解してもらい自主的に動いてくれるのか?」と困っている社長さん。
などなど。
そんな社長さん向けにお話しします。
お金のブロックパズルの特徴は、会社全体のお金の流れを俯瞰的に見れてしまうというツールです。
しかも!
無機質に数字が並んでいる書類ではなく、ビジュアルで見れてしまうのでとってもわかりやすい!
そして!
難しい会計知識は必要ありません、せいぜい2割程度の知識さえあればオッケーです。
それだけで日々の経営判断の8割はまかなえてしまいます。
そんなお得なツールですので、是非この機会にお金のブロックパズルを理解して自社の経営に役立ててください。
では早速説明していきます。
お金のブロックパズルの全体像
まずは全体像をお見せしてしまいます。
じゃーん!
こういう図です。
お金のブロックパズルは西順一郎先生が考案したSTRAC表から着想を得て、キャッシュフローコーチ協会代表、わたしの師匠である和仁達也さんが開発したものです。
この一枚の図で、自社の収支構造や利益の先の先まで見える化したものです。
その他にも色々な場面で経営判断に使えるツールです。
とっても簡単な図なので、すぐに自社の経営に役立ちます。
数字アレルギーの社長さん
毎月税理士さんが出してくる書類達。
数字が羅列されているだけで、何が書いてあるのかがよくわからない。
いや、なにが書いてあるのかは日本語として理解できるが、中身を理解できない。
そして、これをどのように経営に生かしていっていいのかがわからないと思っている社長さんは多いのではないでしょうか。
実は、わたしもその一人でした。
損益計算書であれば、上から売上、製造原価、粗利、役員報酬、給与・・・とかね。
でも、それらの書類を見て経営にどのように役立てればいいのかは全くわかりませんでした。
「うーむ、困った。これは自分の会計の知識が足りなのかもしれない。よし!簿記の勉強でもしてみるか」
などと思い、簿記の本などを買ってきて勉強してみたりしましたが、わかったの簿記のルールーだけで、経営にどう役立てていいのかはわかりません。
まぁ、それも当然のこと。
実はあの書類ってそもそも経営に役立てるために作っている訳ではなく、主に税金計算をするために作っている書類なんです。
ですから、あの書類達を作っている目的が違うのです。
経営に活かすのが主な目的ではなく、税金計算のために作っている書類なのです。
それでは経営に活かすのは難しいかもしれませんよね。
社長が知りたいのは、「どうやったら利益が上がるのか!」ということです。
それが知りたいのです。
でもあの書類達ではよくわかりません。
そんな事が原因の一つで、「数字が苦手である!」と思っている社長さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
もっとわかりやすく、かつ経営に使えるツールはないのだろうか?
そんなお困りごとに答えることができるツールが、お金のブロックパズルです。
利益を増やすためのシミュレーションが出来る
会社には様々な数字があります。
売上とか変動費とか固定費とか。
お金のブロックパズルは、それらの数字を要素として考えブロックとして表しています。
ですから、利益を増やすためにはどうすれば良いのかをパズルのように考えられます。
だからお金のブロックパズルなのです。
例えば、利益を倍にすると売上はいくら必要でしょうか。
人件費と粗利率は変わらないものとします。
ちょっと考えてみてください。
シンキングタイムー(1分)
いかがですか、売上は出ましたか?
早速お金のブロックパズルを使ってシミュレーションしてみましょう。
まず元のお金のブロックパズルはこうでした。
この図の利益のところを倍の10→20にして計算してみます。
とこのような図になります。
こんな感じで利益を倍にしたい場合は、売上を12.5%アップすると達成できちゃいます。
「利益を倍にするのかー、売上も倍にしないといけないんじゃないの?」と思った社長さんもいるかもしれません。
しかし、現実には12.5%アップですんでしまうという事がわかります。
て書いた時に、「12.5%アップですんでしまうって簡単にいうなよ!今の売上をあげるのだって苦労しているのに!そんなのただの計算だ!」と思った社長さんいらっしゃいますよね。
その通りです!
経営はこんなに単純ではありませんよね。
根拠ある売上目標を計画する
ここでちょっと質問です。
いままで期首に売上計画や利益計画を作っている社長さんいると思います。
その時にどんな根拠を持って計画を立てていますか?
昨年対比?
ライバル会社比?
「昨年は、これくらいの売上だったから今年は5%アップのこれくらいでいこう!」とか。
「あのライバル会社はこのくらい売り上げているらしい!それならうちはこうだ!」
みたいな立て方をしていませんか。
もちろん、そういう立てかたも間違っている訳ではありません。
それで会社が一丸となって奮起して、目標に向かって突き進んでいけるのであればオッケー!問題なしです。
目標や計画はないよりはあった方が絶対にいいです。
でももっと根拠のある計画を立てて社員さん達に、自信をもって数字の根拠を語りたくはないですか。
例えば、「うちの会社は今年はこの数字を目標とする!何故ならば、これこれこういう理由があって、これだけの利益を出すのが必須なのである!ついてはみんな協力してはくれないか」
と言うのと。
「去年はこれくらい売ったから、今年は5%アップの〇〇円にするぞ!みんながんばろー」
と社員さんに言うのでは、前者の方が説得力があるとわたしは思うのですが、みなさんいかがでしょうか。
大切なのは逆算思考
お金のブロックバズルを使い、それぞれのブロックを色々と動かして目標数字を立てていきます。
例えば、利益はこれくらい必要で、人件費はこれくらい、広告宣伝費などその他の経費はこれくらい、などなどシミュレーションをして現実的な数字を作っていきます。
大切なのは、利益から逆算して売上を立てるという逆算思考です。
今期必要な利益から逆算して目標売上を立てていきます。
それが可能なのがお金のブロックパズルというツールなのです。
その他にもお金のブロックパズルを使って、設備投資はどうするのか、今年は何人採用するのか、ボーナスは払うのか、払うのならどのくらい払うのか、などなど様々なシミュレーションをする事が出来ます。
また、お金のブロックパズルはシンプルな図なので社員さん達にも理解しやすく、社長さんと社員さんの経営数字のズレなんかも共有しやすいのです。
お金のブロックパズルで出来ること
最後にまとめとしてお金のブロックパズルで出来ること。
- 会社全体のお金の流れを俯瞰して一目で見る事が出来ます。
- 専門的な会計知識がなくても利益を上げる方法をシュミレーション出来ます。
- 逆算思考で根拠ある売上目標を立てることが出来ます。
- 社員さん達と情報共有しやすいです。
などなど、ざっと上げてもこんな感じですが、まだまだ色々な経営判断に使えてしまいます。
とういう訳で、本日はお金のブロックパズルの概要についてお話ししていきました。
お金の流れが一目でわかる! 超★ドンブリ経営のすすめ―――社長はこの図を描くだけでいい!
師匠の和仁達也さんが、お金のブロックパズルについて書いた本です。
こちらにも詳しく書かれています。