東京・浅草にある牛鍋の老舗「米久本店」に行ってきた。
1886年(明治19年)創業。
牛鍋が楽しめるお店。
すき焼きも牛鍋もどこが違うのかよくわからないが、すき焼きではなく牛鍋らしい。
創業100年越えの老舗店。
歴史の重みはすごい!
積み重ねることでしか出来ないことがある。
長くやることで「資産」を積み重ねて「売上」を追う経営から脱却しているのではないかと思った。
資産とは不動産などの決算書にのるものだけでない。
歴史とは目に見えないものの積み重ね。
これだけは時間をかけないと実現しない。
これがブランディングかと思った。
牛鍋も美味しく、たくさんの気づきがあったお店「米久本店」を紹介してみよう。
外観
牛鍋
▽ 牛脂をひいて
▽ 最初だけおねーさんが作ってくれる
▽ 「トク」の肉
▽ 「上」の肉
メニューのシンプルさに驚いた
メニューのシンプルさに驚いた。
バリエーションはあるものの基本的にメニューは1つだけ。
これだけしか出さないのであれば、オペレーションはよくなるしロスもなくなるだろう。
オペレーションが良くなればお客様をお待たせしない。
ロスがなくなればいつでも新鮮なものが出せるし、在庫管理が楽になり原価もコントロールしやすくなるに違いない。
1点に集中する。
尖れば尖るほど普遍的になる。
牛鍋といえば米久。
そうやってわたしも尖っていきたいもんだ!
まとめ
メニューのシンプルさとは対象的に無駄もたくさんある。
店舗前のショーケースとか意味不明である。
なんのお土産かわからないが包みが陳列してある。
なぜかダミーの樽もショーケースに入っている。
扉を開けると下足番がいたりと無駄だらけである。
しかし、一見無駄なように見えても実はこれが歴史なのではないかと思う。
なんでもかんでも効率化して無駄を省くのが良い訳ではない。
いまお店づくりをしたら間違いなくこんなことはしない。
いや出来ないだろう。
まずもってこんな立地に店舗を構えることができない。
明治から続いているお店だからこそできる「文化」を感じられた。
一体、どんな決算になっているのだろう。
決算書をみる手立てはないものだろうか。
そんなことを思った、牛鍋の老舗浅草「米久本店」であった。