社員が俺のいう事を聞いてくれない〜それでも社長は伝わるまで言い続けるのです

前回まで、社長は社員に自分の考えを伝えなくてはいけない。

社員に自分の考えを伝えるためには、まずは文字にする。

そしてその次に文字にしたものを言葉で熱意を持って、社員にとって興味が持ちやすいように工夫をして話す。

という話をしてきました。

今回はその次にどうするのかを書きたいと思います。

文字と言葉で伝え続けるのです

社長の考えを文字にして言葉で伝える。

その次は、文字と言葉を使って伝え続けるのです。

社長は自分の考えを、わざわざ文字にして一生懸命に語ったから、もう十分に伝わっただろうと思ってしまいます。

それは社長の勘違い、残念ながら伝わっていませんし、伝わっていたとしてもすぐに忘れてしまいます。

自分の事に置き換えて考えてみて下さい。

例えば、あるセミナーで「早起きは人生を変える」という話を聞いたとします。

「そうか!早起きはこんなにいい事なのか!これは凄い事を知った!明日から実践してみよう!」と思う訳です。

最初の二日三日は、興奮冷めやらずで早起きできたとします。

でも日にちが経ちその興奮も薄れ、日常生活や仕事に追われているうちに、だんだんと元の生活に戻っていきます。

そして結局は、いつもの時間に起きるようになる。

社員だってこんな感じじゃないでしょうか。

発表会で社長が熱心に語ります。

そして程度の差はあるとしても、社員に伝わります。

でも会場を出るころには、半分以上忘れて、飲みにでも行ってしまえばスッカリと忘れてしまいます。

そこでガッカリしたり、怒ってはいけません。

人間はそういう風に出来ているのです。

ちなみに以前のわたしは、超絶怒っていました。

「どうして社員はわかってくれないのだ!どうしてやってくれないのだ!」

と胸の中はイライラが渦巻いて、あいつが悪いこいつが悪いと、怒りを外側に放出していました。

そして今度は、自分に魅力がないからだ、話すのが下手だからだと自分を責めていました。

そんな事やっていても精神衛生上良くないですよね。

怒っていないで、どうしたら伝わるのか、どうしたら動いてくれるのかを考えて行動した方が建設的です。

だから伝わるように工夫しながら、伝わるまで伝え続けるのです。

もうしつこいくらいに定期的に何度でも伝えます

1回言って伝わらなければ、100回伝えます。

100回でもダメなら1000万回伝えます。

とにかく何度でも何度でも伝わるまで伝えます

上手く伝えようなんて考えなくていいのです。

多少支離滅裂でも、熱意が伝わればいいのです。

人によっては数字で話した方が伝わる人もいるかもしれません。

とにかく工夫して伝えつづけます。

理解しない社員が悪いのではないのです、社長の伝え方が悪いのです。

しつこくしつこく伝えます。

大事な事なので、何度もしつこく伝えてみました。

うちの会社では毎週水曜日は伝える日

そうは言っても、毎日社員を捕まえて話をする訳にもいきません。

社員だって困ってしまいます。

なので毎週水曜日の始業前に、社長の考え方を伝える会をやっています。

うちは居酒屋で就業中にミーティングができないので、社員には申し訳ないけど週に一度1時間早く来てもらって社長の考え方を伝えています。

具体的には社長の考えを文字にした経営計画書を、言葉で細かく解説しています。

プチ発表会を毎週やっているという感じです。

実はここで文字にした別の効果が出ます。

文字にしておけば、後から復習できるというメリットがあるのです。

言葉だけで伝えていると、後から確認できないし、社長も言っている事がズレてきてしまうかもしれません。

文字にしておけば、ズレても大丈夫。

直せばいいんです。

これを書いた時はこう思っていたけど、今はこう思っていると言って書き直してもらえばいいのです。

それを説明しないで、その時の考えで話が変わってしまうと社員は混乱します。

混乱するだけならまだいいですが、社長はいつも言う事が違うと思われてしまったら、信頼すら失ってしまいます。

社長はカッコ付けないで、現状を正直に話せばいいのです。

なので文字に残して置くのは、自分の考えが後から変わってきたときに検証できると言った意味でも本当に大切な事なのです。

なんでここまで大変な思いをするのか

ここまで色々と書いてきましたが、社長はなんでこんな大変な事をするのでしょうか。

それは社長の中にある「志」を達成して、幸せになるためだと思います。

会社経営をしているという事は、社長には「志」があると思います。

志とか言うとちょっと大袈裟かも聞こえるかもしれませんが、自分がしてきた経験から、いまの社会をどう見ているのか。

現状の問題はなんなのか、それはどんな理由からそうなっているのか。

そしてそれを解決してどんな社会にしたいのか。

そんな風に社会をどう見ていて、どうなっていたら良いと思っているのか。

どんなに小さな事でも、自分の理想が「志」なのではないでしょうか。

自分が社会に対して感じる違和感を、自分なりに会社経営を通じて現実にする。

自覚していなくても、心のどこかにそんな思いがあるから会社経営をしているのではないでしょうか。

お金のためなんて、せせこましい事のために、会社経営や仕事をしていて幸せになれるとは思えません。

事実、お金があっても幸せそうに見えない人達がたくさんいます。

ほんとうは社長も社員も、人はみんな幸せになるために生きているのです。

社長はリーダーとして、自分の考えを社員に伝えてビジネスモデルを作り、志の達成のために会社を成長・存続させる。

社員はその考えを理解して、仕事を通じて成長する。

それが人が幸せになる会社なのだと思っています。

そういう会社にするために、社長は志を持って、その考えを社員に伝え続けなくてはならないのです。

そんな大袈裟な、「うちの会社は小さな会社だから関係ないよ」と思うかもしれません。

実際わたしもそう思っていました。

でも会社の規模に関係なく、そこに会社があって一人でもお客がいれば、その人のためになっているのですから、立派な社会貢献になっていると思います。

お金のためではなく、社員とお客様と自分の幸せのために、会社経営をすべきだと思っています。

社長は社員を一番に考える。

社員は、お客様の事を一番に考える。

会社から虐待されて、ボロボロになって余裕がない社員が、お客様の事を大切に考えられる訳がありません。

また心身共にボロボロで余裕がない社長が、社員の事を大切にできる訳もありません。

なので社長はまず自分を内観して自分の「欲しい」をハッキリとさせて「志」を見つける事、そして自分で自分を接待してストレス状態にならないようにする事。

これが全ての出発点だと思います。

大切なのは、自分を満たす事です。

本日のまとめ

  • とにかく伝え続ける
  • 伝わるまで伝え続ける
  • 社長も社員も幸せになるために

みんなで幸せになりましょう。

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この記事を書いた人

春山 充

春山 充

1967年生まれ 東京都豊島区出身 東京で創業昭和54年の、ろばた焼き屋を経営する2代目社長。会社運営の悩みから、心理を学ぶようになり、現在は居酒屋経営と共にカウンセラー/コンサルタントとして活動しています。
株式会社はるやま代表取締役/ビリーフリセット ®︎協会認定カウンセラー/社会の風通しをよくする/居酒屋の働き方をかえる

なお発言はわたし個人の見解であり、特定の団体を代表するものではなく、また、特定の個人や団体を批判・誹謗中傷するものでもありません。