先日、妻と口喧嘩をしました。
基本的な考え方は二人とも似ているのですが、しばしば口喧嘩します。
なんで喧嘩になってしまうかというと、言葉の意味のとらえ方が違う。
ただそれだけなんですよね。
ただそれだけと書きましたが、重要な事です。
価値観によって使う言葉も違うし、言葉の裏にある感情も違います。
この価値観の押しつけ合戦が喧嘩の原因です。
平たくいえば、「どうして俺(あたし)の考えをわかってくれないの!」とういう事ですね。
わかる訳がないのです。
使っている言葉の意味がそもそも違うのですから。
この日の喧嘩も同じでした。
わたしとしては、何気なく発した言葉というか、話したい事の本丸ではない言葉に妻が食いついてきたのです。
話の大枠の中では、どうでもよい(どうでもよくないか)とわたしは思っている言葉に、妻がネガティヴなイメージがあってようで、妻はその言葉が気になって気になってわたしの話を聞いてくれなくなってしまいました。
わたしは、その状態を「耳が閉じる」と言っています。
猫が、嫌な事があると耳を後ろ側に回すじゃないですか、あんな感じです。
そんな状態になってしまったら、わたしが何を説明してもその言葉に引っかかって、わたしの話を聞いてくれなくなってしまいました。
よくある話じゃないでしょうか。
うちの妻の場合は、自分の考えをハッキリと言ってくれて喧嘩になるからまだマシです。
これが何にも言ってくれない人だったら、わたしは相手が理解してくれたものだと思って、説明をする事できません。
そのままコミニケーションが成り立っていないままに、日常生活を送ってしまうのです。
おー恐っ!
相手は自分の事を理解してくれていると思って安心していると、ある日突然言われるのです。
「もうあなたの事は理解できない。離婚して下さい」
なんてね。
夫婦喧嘩と同じ事が会社でも起こっている
まったく同じ事が会社でも起こっています。
わたしは社長、相手は社員。
みている風景も、価値観もまったく違います。
それはしょうがない事です。
それを社員にも「経営者目線になって欲しい」とういう社長さんがいますが、そんな事は絶対に無理です。
社員が経営者目線になったら、独立して経営者になっていますから。
逆に言えば、経営者目線になれる人が経営者になるのです。
と少し話がそれましたね。
そうそう、何の話かというと社長と社員では、見ている風景が全く違うという事です。
社長の目線で、社長の言葉を使って社員に話しても伝わっていないのです。
でも社員は、妻のように社長に対して口答えはしてきません。
だって口答えしたら面倒な事になりますもの。
よくわからなくても、「わかりました」と社員は言うのです。
そもそも話を聞いていても、興味がない事に対しては耳から音が入ってきているだけで、意味のある言葉として届いていないのです。
だから社員にとってのわかったは「聞こえています」と同じ意味かもしれません。
人は色々な個性を持ち、価値観を持っています。
なので社長は、手を替え品を替えて工夫して、社員に自分の考えを伝え続けなくてはならないのです。
社長は何処の山に登りたいと思っているのか。
どっちの方向に向かって進みたいのか。
そんな事を社員に伝える必要があるのです。
何処に向かいたいのかを、しっかりと社員に示してあげます。
そんな事もしないで、「あいつは俺の言う事をわかってくれている」なんて何にも言わない社員に対して思っていると、ある日社員から言われるのですよ。
「社長、お時間ちょっといいですか」
これも怖いセリフも怖いですよね。
そうならないためにも、夫婦関係も社員との関係も自分の考えをしっかりと伝える工夫と努力をしましょう。
というお話でした。
うちの会社でも色々と工夫しています。
どんな風に伝えているのか、それはまた次回に書きたいと思います。
本日は以上です。