仕事をする意味とはなんだろう〜自分を接待すればお金が儲かる

「お客様は神様です!」

この言葉を聞いた事がありますか?

昭和の大演歌歌手・三波春夫さんの言葉です。

この言葉って、一般的に「お金を払うものが偉いのだ」みたいな意味で使われています。

でも、三波さんご本人は、そういう意味で使ってたのではないようです。

生前のインビューでこんな事をおっしゃってます。

『歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払ってまっさらな、澄み切った心にならなければ完璧な藝をお見せすることはできないと思っております。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。ですからお客様は絶対者、神様なのです』

三波春夫オフィシャルサイトより引用

あくまで芸人としてのあり方を語っただけなのです。

それが誤用されて「お金を払うからお客様は偉いのだ!」に一人歩きしてしまったようです。

わたしは、この誤用された方がとっても嫌い。

なんで嫌いかって?

それはこの言葉に「お金が一番大事♡」という拝金主義が見え隠れするからだと思います。

「お金を払う人間が一番偉いのだ!」

「だからお前ら言う事を聞け!」

みたいな感じですかね。

三波さんが活躍した時代、高度成長期には、日本経済は右肩上がりに上がって

給料もどんどん増えて、物も増えていく時代でした。

そんな時代だったら拝金主義も「あり」だったかもしれません。

お金を儲ける=幸せになる

という図式が単純に成り立ったのではないでしょうか。

でもいまの時代、デフレが続いて物価は下がり、給与所得は20年も上がっていない。

日本は物がたくさんあって一見すると豊かな国のように見えるけど、実はとっても貧乏な国になってしまったのではないでしょうか。

みんな生活に追われ、心の余裕をなくしてしまっているように思います。

いつまでも過去の成功例に囚われて、全然構造を変えようともせずに衰退の一途を辿っている。

いまの日本社会を見回してみるとジリ貧な感じがするのです。

そんなな社会だからこそ、逆に拝金主義が横行するのかも知れません。

「お金が全て!」

「お金を持つ事が成功!」

「そのためには人間性を捨てろ!」

日本がこんな風潮に覆われてしまっているように感じてしまうんですよね。

お金を儲ける=幸せになる

とうい図式がいまや成り立たないのに、いつまでもその図式にしがみついているように思えます。

拝金主義で商売をすると、経営者は一時は儲かるかもしれません

でもその仕事に価値はあるのでしょうか。

みんなが幸せになれるのでしょうか。

芳村思風先生は著書である『人間観の覚醒』のなかでこんな事を書いています。

経済は人間がつくったものであって、自然法則のように、人間以前から存在するものではないのですから、人間は資本の論理に支配されるべきではなく、人間が資本の論理を支配し、人間が人間のために経済社会をつくり変える努力をしなければなりません。

人間観の覚醒 P45 芳村思風著より

そうなのですよ。

人はお金のために働くのではなくて、人がお金を支配しなければならないのです。

でも今は国が貧しくなってしまい、労働=お金のためになってしまっているように感じます。

お金に縛られ、生きていくために自分の時間を切り売りするように嫌々働く。

こんな働き方は疲れてしまいます。

またそんな風に働くから、労働に対して価値を見出せないから、価格もどんどん下がっていってしまうのではないでしょうか。

労働が最初の目的としているのは金銭ではなく、人に喜んでもらえるような仕事の仕方をするということなのです。その結果として入ってくるものが金銭なのだという順序で考えなければなりません。

人間観の覚醒 P46 芳村思風著より

まさにこの通りだと思います。

まずはお客さまに喜んでいただくのが先、利益は後なのです。

三波春夫さんもこの事を言っているのだと思います。

これが出来ないのって、自己肯定感の低さが原因なんじゃないかとわたしは思っています。

自己肯定感が低いから、自分の提供している物にも自信が持てない

だから「人に喜んでもらう物を提供する」という軸ではなくて、「買ってもらえる物を提供する」という軸になってしまっているのではないでしょうか。

それって自分のプライド傷つけまくりですよね。

でもお金を軸にすると、無意識にこんな事を続けて自分虐めをしていませんか。

これは人が幸せにに生きるという事において大問題です。

少なくとも、うちの店の従業員にはこんな働き方をして欲しくない。

もちろんわたしだってこんな働き方をしたくないし、うちの子供にだってこんな働き方をして欲しくない。

労働を原点に立ち返って哲学的に考えると、「自分は自分を本物の人間に鍛え上げるために働くんだ」「本物の人間になったレベルに応じて金は入ってくるだ」という新しい価値観が出てきます

人間観の覚醒 P47 芳村思風著より

まさにこの通り!しびれます。

でも、鍛えあげるとかいうとちょっと重い感じもします。

別の言い方をすると、人に喜んでもらう仕事をするためには、まずは自分を満たさないと始まらない。

自分が満たされていないのに、他人を満たす事は出来ない。

他人を満たすためには、まずは自分を最優先で満たす。

そうする事で、ストレス無く良い仕事が出来るってもんです。

それって、結果的に人生を幸せに生きるって事ではないでしょうか。

あれ?

結局、自分が満たされて幸せになるという事は、他人が幸せになるって事だ!

そうかそうか。

自分で書いていて納得してしまったw

でもこれってとっても大切な事だと思います。

自分の幸せは自分にしかわからないものです。

でも自分にとっての幸せポイントって、自分でもわからなかったりしますよね。

この幸せポイントがわから無いって、経営者さんにも多いのではないでしょうか。

特に中小企業の、2代目とか3代目の社長さんは、会社を継いだはいいけど自分が何んで会社経営をやっているのかがわからない方も多いのではないでしょうか。

経営をしている幸せポイントがわからないって、かなりツライ事です。

はい!経験者なのでよーくわかります。

社長さんの自己肯定感が低くて、お客さんに価値を提供出来なくなってしまうと、社員も社長も仕事をしていて地獄のようになってしまいます。

結局なにが言いたいのか

これからの時代は、お金のためではなく、自分の価値を高めるような仕事をしましょう。

価値を高める仕事するために、自分で自分を大いに接待して自分を満たしましょう。

自分を満たして幸せになればなるほど、他人も幸せになりますよ。

という事ですね。

本日はこんなところで失礼します。

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この記事を書いた人

春山 充

春山 充

1967年生まれ 東京都豊島区出身 東京で創業昭和54年の、ろばた焼き屋を経営する2代目社長。会社運営の悩みから、心理を学ぶようになり、現在は居酒屋経営と共にカウンセラー/コンサルタントとして活動しています。
株式会社はるやま代表取締役/ビリーフリセット ®︎協会認定カウンセラー/社会の風通しをよくする/居酒屋の働き方をかえる

なお発言はわたし個人の見解であり、特定の団体を代表するものではなく、また、特定の個人や団体を批判・誹謗中傷するものでもありません。