会社には社長と社員がいます。
それぞれに役割、仕事があって会社が成り立っています。
では社長の仕事と、社員の仕事ってなんでしょうか。
結論からいうと、社長の仕事は決定する事です。
ん?
それって、どういう意味って思いましたか。
あったり前じゃん!と思いましたか。
もうちょっと丁寧に書くと、「社長がやるべき一番大切な仕事は決定する事」という事です。
わたしは、この言葉を初めて聞いた時には、まったく意味がわかりませんでした。
でも最近わかったのです。
社長の仕事は決定する事なんです。
しかも二代目とか三代目などの後継者は、より意識する必要があると思います。
どういう事?
わたしは、居酒屋を経営していて、ズッーと現場に出て社員と同じ仕事をしていました。
社長が現場で率先して、営業しなくてはいけないと思っていたからです。
一生懸命に現場で仕事をしていれば、お客さんは来てくれるものだと思っていたのです。
言うなれば、社長が店長の仕事をしていたという事です。
(先代(父親)がそうしていたから、それが普通だと思っていたのですが)
それでも、いいのかもしれませんが、一つだけ問題点があります。
社長が社員の仕事をしていたら、社長の仕事をする時間もないし、社員の目線でしか会社を見れないという事です。
社長が社員目線で会社を見ていたら、誰が社長目線で会社を見て、進む方向を示す事ができのでしょうか。
船に例えれば、船長がいなくて目的地が誰もわかっていない。
どこに行くかわかんないけど、とりあえず前に進んじゃえ。
こんな感じてですかね。
この状態ってとっても不安じゃないですか。
船は、船長が目的地をキチンと把握して、みんなに目的地を伝えて船を進ませて、目的地に向かっているかを管理してくれているから目的地に向かえるのです。
会社も同じ
会社も同じです。
社長が目的地を把握して、社員に目的地を伝えて会社を進ませて、目的地に向かっているかどうかを財務諸表などを使って管理する。
そうする事で、スムーズに会社は前に進むのです。
船と違うのは、目的地は社長が決めるという事です。
目的地を決めること
目的地を決める事。
これが社長がやるべき一番大切な仕事です。
だから、最初に戻る訳なんですが、「社長の仕事は決定する」事なんです。
社長は、自分が経験してきた事や社会情勢などを色々と考えて、自分の中にある「これがやりたい」「ここに向かいたい」という欲求を、自分の中に見つけるのが仕事なんです。
これを見つけるためには、社員と同じ目線でいてはダメなんです。
会社や社会を色々な角度で見る必要があるからです。
なので、社長は視座を高くして、自分と自分の会社と社会をみる必要があるのです。
創業社長はやっている
創業社長は、ハッキリと言葉に出来ていなくても、自分の中の欲求に従って会社を興しているので大丈夫。
でも二代目、三代目の社長は、自分の欲求で興した会社ではありません。
会社を継ぐと決めたのは、自分の意志ですが自分の欲求ではないです。
そして創業社長というのはパワフルです。
なんと言っても自分の欲求を満たすために会社を興すくらいですから。
パワフルは創業社長はカリスマ的な影響力を持っているものです。
後継者はパワフルでカリスマな創業社長がやってきた流れを、変えてはいけないと無意識に思っている可能性があります。
会社を継いで自分が社長になったのに、いつまでも先代の呪縛に縛られて経営をしていたりするのです。
するとどうなるか、、。
経営するのがイヤになるんです。
だって一生懸命にやればやるほどに、自分自身の欲求と離れていってしまいますから。
やってもやっても、「これじゃないんだよ・・」という思いが募っていくのです。
切ないですね。
という事で社長の大切な仕事をまとめると
まずは、自分の中にある、自分の内なる欲求をみつける。
次に自分の欲求を元に、会社をどこに向かわせたいのか、自社の活動で社会にどんな影響を与えたいのかを決定する。
最後に、決定した事を社員と社会に向けて公表する。
これが「社長の仕事は決定する事」という事です。
わたしは、自分の欲求が見つかるまでは、経営する事に倦んでいました。
でも自分の心を内観して、自分の欲求が見つけた事で気持ちが前向きになりました。
もし共感する部分があるなら、参考にしてみて下さい。
本日は以上です。