妻のママ友で、作家の川崎いずみさんが企画したイベントに参加してきた。
川崎さんが普段作品を作る作業場で、川崎さんの作品とクラヴィコードという楽器の演奏を聞くというコラボ企画。
「流体交差点Vo1」夏の結晶
川崎さんの作品
後ろの絵は、どんどん加筆していって、変化を楽しむコンセプトだそうだ。
なんか一見おどろおどろしい感じもするが、水墨画みたいにも見えて、次に見る機会が楽しみだ。
ママ友ゆえに小さな子供も沢山参加していた。
テントの中で寝っ転がってみたかったが、子供達の手前我慢してみた。
クラヴィコードという楽器を初めて知った。
オルガンやチェンバロ、ピアノなどと並行して、16世紀から18世紀にかけて広く使用されたとWikipediaに書いてあった。
仕組はWikipediaで詳しく書いてあるので、そちらにおまかせして。
とにかく音がビックリするくらい「小さい」
普通に大人が、しゃべる声より小さい。
賑やかな居酒屋で演奏して、隣の人でも聞こえないのでは無いかと言うほど小さい。
でも音が小さいがゆえに、黙って音に集中するのでとても心地よい。
目をつぶって、小さい音を集中して聞いていると、頭の中が小さい音だらけになって、いつの間にか寝てしまった。
なんだか瞑想状態のようになったのか(瞑想できないけど)
瞑想する人は、呼吸に意識を集中して雑念を取り払うとか言う、なにかに意識を集中するのは難しいけど、なんだか自然と小さな音に集中できた。
ここに注目 !
現代社会、大きな音に満ち溢れている。
自己主張をしないと、埋もれてしまう。
わたしに「注目!」と大きな声で叫んでいる。
とても疲れてしまうし、暴力的ですらあると私は思う。
もちろん、激しく主張しなければならない時もある。
でも、人と人とのコミュニケーションの場で「こちらに注目!」と一歩通行な呼びかけではなく、注目せざるおえないような仕組、双方向型で注目してもらえないものだろうか。
力で注目をして貰うと、もっと大きな声のところに引っ張られてしまう。
「みんなここに参加してるんだよ」と呼びかける事が出来れば、小さな声でも集中して貰える。
闇雲に大きな声をだすか、仕組で注目して貰うか。
どちらも同じく注目して欲しいという結果を求めているが、発信する側の発信する態度で結果は変わってくる。
どちらが良いかは、場面で違うな。
わたしはどちらが好みだろうか。
などと、小さな音を聴き、半分寝ながらそんな事を考えてみた。