亡くなった父親の携帯電話を解約してきた。

こうして死んでしまった人間はこの世から少しずつ、痕跡が消されていく。

人は三度死ぬと言うけど、こうして現実的な作業をしていて、少しずつ人は消されていく、わたしが消しているのだなぁ、とか思った。

▲ 実にあっけなく存在が無くなっていく。

生きていた時には、決して仲が良かった訳ではない。

大きな病気をして、鬱病になったりしたのもあって事業についても密に相談もしなかった。

折角、父親が開いたお店も1店舗撤退したりもした。

本気で会社をよくしようとして、チャレンジした結果だから、後悔はしていないが父親に申し訳ない事をしたなとは少しだけ思った。

人が死んでから、もっとああしておけば良かった、こうした方が良かったなんて言うつもりはない。

死んでしまってから、そんな事言うのは卑怯な事だから。

なんて事を父親の携帯電話の解約をしながら思った。

決して感傷的になっている訳ではない。

せめてもの恩返しで、創業社長として会社の歴史に残して三度死なないようにだけはしておこう。

この記事を書いた人

春山 充

春山 充

1967年生まれ 東京都豊島区出身 東京で創業昭和54年の、ろばた焼き屋を経営している。軽い気持ちで飲食店を継いだはいいが、社員とのコミニュケーションに悩み、勉強不足で経営も窮地に陥った時期もある。現在は心を入れ替え、社員が安心して働ける会社に成長させようと日々奮闘中。 詳しいプロフィールはこちら